規制緩和が進んでいないため、タクシー料金が割高な、アドリア海沿岸のクロアチア各地。でも、タクシーの価格破壊Uberが、2016年6月から、スプリット(通年)とドゥブロヴニク(6-10月限定)で、待望のサービスを開始しました!
さらにプロモーションコードuberaltazgを設定すると、1-3回目の乗車が各10クーナずつ割引になるクーポンももらえます。管理人も、ザグレブで何度も利用していますが、本当に便利で、一般のタクシーは、Uberが利用できないときだけと、ほとんど利用しなくなりました。
ただ、ウェブなどで調べるといい点ばかりが先行していますが、海外旅行中に土地勘のない旅行者として利用するには、ちょっと注意しなければならない点もあり、その対処法とあわせてご紹介します。

2016年6月1日サービス開始
(2016年9月改訂のポイント)
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ドゥブロヴニク空港と旧市街(ピレ門)間の料金は24ユーロ
Uberのサイトによると、主な乗車区間の固定料金(メーター制でない)は以下の通りです。
距離 | クーナ | ユーロ | 他社目安 | |
【ドゥブロヴニク】旧市街(ピレ門)-空港 | 21km | 180kn | 24Euro | 270kn |
【ドゥブロヴニク】Gruz港-旧市街(ピレ門) | 3km | 55kn | 7.3Euro | 70kn |
スプリット-ドゥブロヴニク | 230km | 1500kn | 200Euro | 2300kn |
【スプリット】空港-フェリー乗り場 | 27km | 225kn | 30Euro | 300kn |
クロアチアでのUber料金表
Uberの2016年6月現在の乗車料金表は以下の通りです(単位はクーナ)。
スプリット・ドゥブロヴニク | ザグレブ | |||
Uber | 他社 | Uber | 他社 | |
初乗り | 9kn | 25-35kn | 6kn | 6-10kn |
1キロあたり | 5kn | 7-12kn | 3kn | 6kn |
1分あたり | 0.5kn | 待ち時間1.3-2.5kn | 0.4kn | 待ち時間0.7kn |
最低料金 | 15kn | ? | 10kn | ? |
Uberの場合、下のように、一般のタクシーと違って、移動している時間も含め、乗車中の時間すべてに対して1分当たりの料金が適用されます。
そもそもUberとは?
アメリカ発祥で、スマホのアプリを利用した自動車配車サービス。世界の58の国・地域で展開していて、300都市でサービスを提供しています(出典Wikipedia)。日本では、東京のみで利用できるので、まだあまり知られていませんが、アメリカをはじめ、ヨーロッパ各地、中国などアジア各国では、かなり浸透している模様。タクシー業界を震撼させる安さと便利さで急速に拡大しています。
登録後初めての利用は10クーナの無料クーポンがお得
クロアチアでUberを利用する場合、10クーナの無料クーポン(3回分)をゲットしておくと、登録後初めての乗車で割引になります。クーポンの入手方法は、
スマホでUberのアプリを立ち上げ、画面左上の三をクリックすると

利用できる車両が近くにある場合、車のアイコンが実際の動きどおりに動いて楽しい
メニュー画面が表示されるので、プロモコードを入力をクリック
コードを追加をクリック
uberaltazgと入力して、適用するをクリック
あとは、Uberを呼び出して、乗車するだけで、初めてUberを利用したときの料金が、3回分10クーナ割引になります。お試しするには、もってこいですね(紹介したほうにもメリットがあります)。
Uberの使い方
スマホにアプリを登録して利用します。具体的な使い方については、かなりあちこちで詳細に紹介されているので、こちらをご覧ください(クロアチアで利用される場合は、プロモーションコードは、uberaltazgにいただけると嬉しいです)。
クロアチア旅行中にUberを利用する際に注意すること
サービスが開始されて以来、ザグレブで2015年12月以降だけで、10回以上乗っています。2016年に入って、ザグレブでは値下げになったので、料金的には従来のタクシーの7-8割の感覚。さらに気軽に利用できるようになりました。あまり変わらないのですが、とても便利で、一般のタクシーは、Uberが利用できないときのみ利用するようになりました。
ただ、海外旅行中に利用、という観点からすると、いくつか気になる点もあります。
インターネット接続がないとそもそも利用できない
配車依頼時に、たとえばホテルやカフェ、空港などのWiFi接続でスマホがつながっていると利用できるとのこと。GPSがオンになっていると、場所を自動で設定できて便利です。
ただ、乗車中もリアルタイムで地図を確認したい場合は、クロアチアで利用できるSIMカードをSIMフリースマホまたはSIMフリーポケットWiFiに設定するか、レンタルWiFiを利用する必要があります。
運転手さんが道をあまり知らず、ナビを利用しても、迷ったり、迂回したりする場合がたまにある
これは、大きなホテルや空港、バスターミナルなどに行く場合は、あまり問題になりません。一方、小規模なプチホテルや、ソベやアパートメントなどのプライベートアコモデーション(民泊)、その他のお店やレストランなどに行くときには、要注意です。運転手さんも道を知らないことが多く、ナビを利用しても、迷ったり、迂回したりすることが、7割くらいの割合でありました(注:2016年9月現在、これはかなり改善され、5-10%程度に減りました)。
これまで本業のタクシー運転手さんでUberに乗り換えた、という方は一人しかおらず、あとは副業だったり、「3日前に失業したから次の仕事が見つかるまでのつなぎ」と言っていたドライバーさんもいました。
ルートに問題があった場合は、ウェブサイトまたはスマホのアプリで、下のように、報告できるようになっています。ちょっと面倒ですが、乗車記録が多数記録として残っているので、調査のうえ、料金の訂正をしてくれる場合もあるようです。(但し、一方通行などもありますので、地の利に明るくないと、判断が難しいです)
(【ご参考】2016年、1度だけですが、乗車記録がおかしかったので(降りたあとも1キロほど乗車していたことになっていた)、通知したら、そのときの乗車料金が後日無料になりました。)
![]() 三をクリックして表示されたメニュー画面からヘルプをクリック | ![]() 直近の乗車の問題を報告する場合は赤、過去の乗車の報告の場合は青をクリック | ![]() ドライバーのルートがよくなかった、をクリック |
![]() ルートに問題がありました、をクリック | ![]() 問題の詳細を記入して、送信する、をクリック |
ピーク料金になった場合は、一般のタクシーのほうが安いかも
これまでに数度「ピーク料金」になったことがありました。需要と供給の関係によるのですが、例えば、下のように2割増しや5割増しに、さらには2倍になることもあります。ザグレブの場合、5割増しで通常タクシーとほぼ同じ感覚です。(←2016年9月改訂)
また、最近気づいたのですが、ウェブサイトでチップも0-20%程度設定できるようになっています。ご参考まで。
![]() 2割増しのとき | ![]() 5割増しのとき |
満車で呼べない場合もある
一般のタクシーも同じですが、需要が供給を上回った場合は、Uberを呼べない場合があります。この場合は、一般のタクシー利用となります。
事前予約できない(→2016年できるようになりました)
2016年、Uberでも事前予約できるようになりました!実際に2度ほど利用してみましたが、予約希望時間の15分前後の余裕をみる必要があり(合計30分)、その段階で料金がピーク料金になっている可能性もあり、使い勝手はいまひとつでした。 |
空港やバスターミナル、鉄道駅に行くときなど、前もってタクシーの予約をしておくと安心ですが、残念ながら、Uberは事前予約できません。利用したい時間の少し前に、アプリを立ち上げ、時間を見計らってオーダーしなければならないので、時間が確実には読めません。なので、次善の策を常に準備しておきましょう。
JCBカードを支払い用に登録している場合、カードが使えないかも
クロアチアでは、JCBカードの普及率はまだまだ低いので、JCBカードを登録している場合、使えない可能性があるようです。クロアチアでUberを利用する場合は、VISAやマスターカードなどを登録したほうが無難です。(→現金でも支払えるようになりました)
Uber料金で事前予約ができるかもしれない裏ワザ
そのまんまで芸がありませんが、一度、Uberで利用した運転手さんに、日時と乗車区間を指定して、次も利用できるか、できる場合、料金はいくらか聞いて、携帯番号をもらうことです。早朝の場合など、本当に来てくれるか、ちょっとドキドキしますが、Uberを辞めてしまうドライバーさんでなければ、過去の乗車記録にさかのぼってレビューのポイントを降格もできるので、「本当に来ればラッキー」くらいの気持ちでアレンジしてもいいかもしれません。できれば、再度利用する前の日に、ダメ押しで再確認するとよりよいでしょう。
まとめ
いろいろ注意点を書きましたが、Uber、なくてはならない存在で、とても重宝しています。要は、Uberが利用できなくても、プランBを準備しておく、というのが安心して利用する秘訣だと思います。
今回の記事を書くに当たり、これまであまり見ていなかったヘルプメニューを結構調べました。知りたいと思うことは、日本語でかなり詳しく説明されているのと、サービスの質を維持するためにいろいろ工夫されていることがわかり、今まで以上に信頼がおけるようになりました。
タクシーの運転手さんたちには申し訳ありませんが、これをきっかけに、他のクロアチア各地でも、タクシーがもっと気軽に乗れるようになるといいなと思っています。
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