クロアチアの旅行中、おめあてのレストランやお土産ショップ、さらには民泊のプライベートアコモデーション(ソベやアパートメント)にたどり着くのに、ちょっとしたコツがあると、ご存知でしたか?クロアチアの街の住所には法則が決まっていて、街の通りの名前がわかる地図と、住所さえあれば、ナビがなくても目的地に着くのは、実はカンタン。
今回は、そんなクロアチアの街で、迷わず目的地にたどり着けるコツをご紹介します。
まずは地図と住所を準備
現地の詳細マップは、それぞれの街に到着後一番に、駅などの観光インフォメーションで入手するのがおすすめ。ホテルなどの宿泊施設でもらえることも多いです。この二か所で入手できなければ、地元の観光案内所で入手しましょう。
旅行前に準備できる対策としては、Google Mapで、お目当ての住所の周辺地図を印刷しておく方法もあります。
【Googleマップの使い方】上の地図はザグレブですが、どこの街でも検索できます。
- 左上の「拡大地図を表示」をクリック
- 全画面の地図が表示されたら、左上の「Googleマップを検索する」と書いてある空欄に、調べたい住所を記入してクリック(Hrvatskaは、クロアチアという意味)
- 縮小拡大は[+-]で調節します
住所は通りの名前と番号で構成されている
クロアチアだけでなく、欧米の住所はどこでも、通りの名前に番号で定義されるようです。クロアチアの通りの名前は、クロアチア人や、その地にゆかりのある外国人の名前、クロアチア各地の地名などにちなんで名づけられています。
例えば、弊宿2DKの住所はBisačka 4。これは、Bisačka通りの4番地、という意味。
通りの入り口には、壁または標識に通りの名前が表示されていて(見当たらない場合もあり)
![]() 3番、9番、12番のトラムの最寄り駅から来たときは、カフェのビルの壁に表示 | ![]() バスターミナルから乗り換えなしの、2番のトラムの最寄り駅から来たときは、通りに標識 |
通りに入ると、番地表示があります。

2DKが入っているビル
Google mapで検索するときは、クロアチア特有の文字のšやćでなく、普通のsやcを入力しても、ちゃんと正しい表記を選択できるのでご安心を。
【要注意】通りの名前表記は2通りある!
唯一、クロアチアの住所表記で、気を付けなければならないことといえば、通りの名前の表記方法が二通りあること!お店やレストランなどの住所表記も、同じ通りの隣同志でも、住所の通り名の表記が二通り異なったりして、いずれも多用されています。
例えば、ザグレブ中心部の、観光客にも利用度が高い住所を例に挙げると
上の赤のUl. Ivana Tkalčićaと表示されている通りは、お洒落なカフェやレストランが並び、地元の人だけでなく観光客に人気のトゥカルチチェヴァ通り。Tkalčićeva ul.(トゥカルチチェヴァ)と表示されることのほうが多いです。(ちなみに、ul.は通りを意味するulicaの略)
![]() 下に、宗教家で歴史家トゥカルチッチ氏の略歴があります | ![]() トゥカルチチェヴァ通りの住所表示プレート |
同様に、青で囲んだRadićeva ul.は、イェラチッチ広場から石の門に続く通りで、お土産ショップがたくさんあり、一度は通ると思うのですが、Ul. Pavla Radićaと表記されることもあります。
![]() ラディッチ氏はクロアチアの政治家 | ![]() |
また、地図下の、緑で囲った東西の通りは、同じGoogle mapでも、Ul. Nikole TesleとTeslina ul.の二通りの表記がされています。
最後の例で説明すると、この通りは、クロアチアを代表する科学者「二コラ・テスラNikola Tesla」の名前が付けられた通りなのですが、クロアチア語の文法の法則により
- Tesla‘s streetのときはTeslina ul.
- Street of Nikola Teslaのときは、Ul. Nikole Tesle、と語尾が変化するのです。しかも、変化の仕方は、男性名詞・女性名詞・中性名詞によって異なります。
ほかにも、ザグレブ中心部にあって、日曜日でも買物ができるスーパーマーケット、Konzumコンズムが地下に入っているショッピングセンターがあるプレラドヴィチェヴァPreradovićeva広場(通称「花の広場Cvjetni trg」)では、広場と通りで隣り合わせに下のような表示がありました。

左の広場trgは苗字のPreradovićが後ろにくるパターン、右の通りの名前は前につくパターン。いずれも逆のパターンで表記される場合もあります。
ややこしですね(汗)。ただ、細かい語尾は無視して、語頭が似ていれば、同じと考えれば、原則、大丈夫です。
番号は、街の中心を起点に、向かって右側は偶数、左側は奇数
通りの番号は、それぞれの街の中心となる広場などに近いほうの番号が若く、遠くなるほど数字が大きくなります。
例えば、ザグレブではイェラチッチ広場、ドゥブロヴニク旧市街では東側のプロチェ門側または目抜き通りのプラッツァ通り(地元の通称はストラドゥン)、スプリットでは旧市街が、街の中心となり、そちらに近いほど、小さい番号がつけられています。
そして通りの場合、数字の小さいほうを背中にすると、右手が偶数、左側が奇数と決まっています。こんなところはシステマチックでわかりやすいですね。
広場の番地は時計回り
一方、イェラチッチ広場など、通りではなく広場になっているところでは、時計回りに1番の次は2番、3番と順に番号がついています。ちなみに、「広場」はクロアチア語でtrg(トゥルグ)と言います。
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まとめ
ツアー旅行でも、フリー時間を利用して、お目当てのお土産をゲットしたり、気になるレストランに行くには、必ず必要となる地図の読み方。クロアチアの街の住所のルールの原則をおさえれば、すっかり旅のエキスパート気分!同行のお友達や彼氏、彼女にちょっと尊敬されること間違いなしのテクニック、是非ご活用ください。
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