クロアチアを子供連れでサイクリング旅行したい方のご参考に、初心者向けお手軽ファミリーサイクリングツアーの記録をまとめてみました。
2018月4月1泊二日で、シサクSisak発ヤセノヴァツJasenovac着、ロニュスコ・ポリェLonjsko Polje湿原自然公園内を走る一方通行サイクリングに行きました。
三家族、総勢9人のメンツ構成は、大人4人(女は私ひとり)、高校生男子2人、小学6年生、4年生、3年生男子が一人づつ。
コースは、サヴァ川サイクリングルートの一部、総距離65キロ、アップダウンなし、ほとんど舗装道路かつ、交通量があまりない小さな道路を通るルートで、快適でした。
一方通行サイクリングだったため、ザグレブから自転車を乗せられる電車を利用することも考えましたが、ヤセノヴァツからシサクまでの移動が手配できたので、後者を利用しました。
コウノトリなど、湿原の魅力満喫のコース
今回のコースでは、ロニュスコ・ポリェ自然公園に、毎年春から夏にかけてやってくるコウノトリ、見放題!と
美しい湿原の風景と(下の写真はいずれも宿泊した場所周辺で撮影しました)

川面にうつった風景

子供たちが木登りしてあそんだ川辺

日曜日の朝に魚釣りをするボートが浮かぶおだやかな川面
民俗ミュージアムのような200年以上前の伝統家屋の田舎ツーリズムRavlićの宿泊を楽しみました。

ホビット村のような地元の伝統家屋
コウノトリ見放題、200年前の伝統家屋田舎ツーリズムRavlic
サイクリングコースの概要
お世話になったバイクマップの地図と
バイクマップのデータ。みごとにフラットなコースです(苦笑)。日帰りでも充分行けますね。
土曜日11時半にシサク要塞をスタート
3家族待ち合わせ、シサク要塞Sisak Fortressでお手洗いを借りて、11時半シサク要塞スタート。ちなみにシサク要塞内は、ミュージアムになっていて、レストランも併設されています。周りに公園もあって、市民のいこいの場所。

博物館になっているシサク要塞がサイクリングのスタート地点
子供の自転車一台が原因不明のブレーキ故障(ブレーキが半分かかったまま)で、遅々として進まず、かなり時間をロス。後半は、順番にロープで牽引することで、なんとか平均時速10キロペースにまでもっていくことができましたが、通常であれば、楽勝コース。

最後尾グループ、ブレーキがかかって進まない子供を順番で牽引中。道路は平坦なアスファルト
13時カフェでサンドイッチ持ち込みランチ
ちょうどいいタイミングで、小さな集落に到着。トイレ休憩をかね、カフェで飲み物補給。持ち込みのサンドイッチでランチ。
カフェ近くの小さなショップで、スナック菓子とアイスクリームも購入。

カフェ近くのペイントがかわいい木造伝統家屋
14時前チゴチのインフォメーションセンターで自然公園チケット購入と情報収集
コウノトリの里チゴチČigočのインフォメーションセンターで、ロニュスコ・ポリェ自然公園のチケット(一人10クーナ)を購入。翌日のヤセノヴァツからシサクへの自転車運搬の料金もここで支払いました(現金のみ)。
コウノトリに関するインフォメーションパネル展示もあるほか、欲しいものはありませんでしたが、お土産も買えます。インフォメーションセンターでは、超簡素ですが、お手洗いもかりられます。
ロニュスコ・ポリェ自然公園ウェブサイトによると、自転車レンタルやカヌーレンタルもできるようです。またチゴチの村も、以前に比べて若干、観光開発が進んだようで、雰囲気のよい宿泊施設も数軒見かけました。
ロニュスコ・ポリェ自然公園へは、車で行くほか、シサクからチゴチへ行くバスも利用できます。
15時半アグロツーリズムに到着
ホビット村のような伝統家屋の田舎ツーリズムRavlićにやっと到着。ホームメイドのラキヤ各種でお手迎えいただき、のんびりくつろぎました。田舎ツーリズム・ラヴリッチの詳細はこちらの記事をご覧ください。
宿泊せずに食事だけすることもできますが、事前予約が好ましいです。
2日目11時スタート
サイクリング二日目、自転車のブレーキ故障もなんとか修理でき、子供たちが朝食のあと、どこかへ消えてしまったこともあり、のんびり11時サイクリングスタート。

ちょっとでこぼこのアスファルト道路。この年はたまたま初春の洪水で、路肩に土のうが積まれています。

休憩しながらサイクリング
14時ヤセノヴァツ到着
35キロの行程を3時間ののんびりサイクリングで無事終了。

ヤセノヴァツ中心の公園にも、コウノトリの巣がありました
メンバーの一人は、さらに2キロほど先のヤセノヴァツ強制収容所メモリアルまで足を延ばしました。
伝統フィッシュレストランでランチ
10年前にも行ったヤセノヴァツ中心部の老舗レストランKod Ribićaで、郷土料理の川魚料理をいただきました。

クロアチア郷土料理フィッシュ・パプリカシュ(魚パプリカスープ)
17時シサクへ移動のためピックアップ
今回のサイクリング旅行では、車を利用せず、電車に自転車を積んで、ザグレブからシサク・ヤセノヴァツ間を移動することも検討しました。が、帰りの電車の時間が日曜日の21時すぎにザグレブ鉄道駅着と遅めだったのと、最終的に、ヤセノヴァツからシサクまでの移動が手配できたので、後者を利用しました(電車に自転車10台を積めるかについては、事前に鉄道会社に電話、選択していた具体的な時刻・路線の電車では大丈夫との回答でした)。

ロニュスコ・ポリェ自然公園事務所運営の自転車移送車
ヤセノヴァツからシサク(車で70キロ、小一時間)までの配車費用は、自転車20台乗せられる運搬車360クーナ、乗客9人用ミニバス700クーナでした。
ちなみに、電車料金は大人ザグレブーシサク約34クーナ、ヤセノヴァツーザグレブ約65クーナ、子供は半額、中高生30%割引、自転車料金片道15クーナ。

自転車が20台積める移送車
ロニュスコ・ポリェ自然公園のサイクリングコースでみられる動物
コウノトリのほか、今回のサイクリングコースで見られた動物は
馬
羊の群れ
へび
2006年と2007年に行ったときは、泊まった宿近くで道を歩き回るアヒルたちの群れ、宿近くの湿原原っぱで、豚の群れを目撃しましたが、今回は、宿近くの湿原原っぱへは、足を延ばしませんでした。
おわりに
お天気にも恵まれ、交通量の少ない平坦なアスファルトコース、距離的にも無理のないファミリーサイクリングルートで、快適な春のサイクリングを楽しむことができました。
湿原内のルートなので、夏には虫よけ対策が必要かもしれません(以前、何度か夏に行ったときは、気になった記憶がまったくありませんが、念のため…)。
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